2013.02.10.

小川糸さんの 新刊 『さようなら,私』(幻冬舎文庫)の表紙に 
糸さんと一緒に カナダを旅した時に 夕食をおよばれしたおうちのお庭 をスナップした写真を掲載していただきました。




糸さんとは 『ようこそ、ちきゅう食堂へ』(幻冬舎)での取材をきっかけに たくさんのいろいろな場所を 一緒に訪ね、
その後 仕事を超えて プライベートで モンゴル や アラスカ での 特別な時間を一緒に暮らし 特別な時 を共有させていただいた 旅仲。


そんな モンゴルでの時間が 糸さんの小説となって 暗室に届いた。



プリント作業をしながら 電気が消えたり ついたりする隙間に 糸さんの作品を読んでいると 
モンゴルで暮らした 1週間の 冬 と 3週間の 夏 のシーンが たくさん、たくさん、フラッシュバックする。


自分が食べる為に ヤギや羊を解体した時の、 
彼らのなんともいえない声の響き が 耳奥に残って ずっと、ずっと、プリントできないでいたネガがある。



きちんと プリントして、 
きちんと 残そう と思う。


2013.02.08.

おにぎりの化石



2000歳のおにぎりの化石。(石川県 杉谷チャノバタケ遺跡 竪穴式住居の壁際の跡より出土)



2000年前 
弥生時代 卑弥呼が国を治めていた頃
世界では イエスキリスト が誕生した頃 

誰かが 誰かに むすんだ おにぎり。

 

今は昔 
でも 
  
今となんら変わらない日常が 確かにそこにあった証。



むかしむかし そのむかしから
今日の朝 昼 晩 へと繋がる

おにぎりをむすぶ おにぎりをほおばる 人々のシーンを想像する。



おにぎりを むすんで、 おにぎりを ほおばる、
おにぎりを むすんで、 おにぎりを ほおばってきた、



その こと が いと をかしい。


2013.02.03.

カメラを覗いて 町歩きをしていたら 通りがかりに お茶をよばれたり。 

そして ちょっと 会話して
そして そこから モノガタリ 


2013.01.24.

2013.01.23.

戸隠 

昨日は戸隠に行って 今日は戸隠からとんぼ帰ってきた。

今回は 雪の夜道を 自分の車でどこまで行けて 自分の足でどこまで歩けるのか  
そして 寒空とどう向きあえるのかを確かめに。

あと、あたらしいボードであたらしい雪の感触を確かめたかったのと。


ザックザックと音をならして歩いた 夜の雪道 雪の音 に モノガタリ が浮かんできた。

またつづこうと思う。

2013.01.16.

大島渚監督 

1996年ニューヨークへ写真を学びに飛び立った。

それまで お世話になっていた 京都の映画撮影所に席をおかせてもらいながら
そこから 4年間 京都の映画撮影所とニューヨーク ロンドンを巡り写真学することになる。

1998年に半年間 東映撮影所へ時代劇のスチルマンとして働きに帰ってきていた時 
ちょうど松竹撮影所では  大島組 映画 御法度の撮影中だった。

大島組の撮影をみたくて 何度か現場に入れていただいた。


車椅子姿の大島監督の 本番の ヨォーイハイッ と カァット の肉声が 本当に鬼気迫る肉声で
魂の叫びだったことが印象的だった。

映画に人生をかける 声 だった。
その声は 現場の全ての人にとっての 映画に生きる 指針となった。


現場には ピンとした 尊い 空気 が張りつめて
自分の動きや 息の音も その空気を乱す事は決して許されない とても神聖な 空間 で

そこにいる誰もが 息を殺しながら 俳優の演技へと 全神経を集中させていた。 


映画を撮るということは 写すということは こういうことなんだと 心に覚えた。





京都の映画撮影所時代に 監督や 俳優さん スタッフ 関係者 撮影現場 京都の地 で学んだ事は 
今の私の土台となっている。


教えて戴いたことを きちんと自分の仕事に活かして そして返していこうとおもう。




ご冥福をお祈りします。





 

 

2013.01.15.

暗室 

私の暗室(事務所)は 家の近所の商店街の脇道、町工場街の中にある 元お豆腐屋さんの店舗物件に構えさせてもらっている。

朝でも昼でもシャッターを閉めて 暗幕を引くと 完全暗室となる。

時を撮影したフィルムをこの暗室に持ち帰って そしてまっくらやみのここで 3色の光をあてて 写真を焼く。


作業はいつも一人。
 撮影した 時 に 再び暗闇の中で光をあてる作業に 不思議な宇宙空間を感じる。


暗室作業は 現像液 化学薬品の影響か 心身共にとても疲れる。
実際 肝臓に大きなダメージを与えている気がする。

大嫌いで でも大好きな時空間。


今朝 雪が積もった朝、暗室に立ち寄った。
朝の光を 暗室に入れようと思って シャッターを開けに。 あと 積雪の具合を観に。

通りはアイスバーンとなりつつあって それぞれのお店の人達が 自分の店の前の雪をかいていた。

暗室のシャッターの前も 大量の雪が固まりだしていた。


なんとなく 雪かきをした方が いいような空気だったので ちりとりで なんとなく雪かきをしていたら クリーニング屋のおじさんがスコップを貸してくれた。

本腰を入れて雪かきを始めると 自分の場所の前だけでなくて となりもそのとなりも雪をかいて 除雪道を通したくなった。
なにかと通行人の多い 道なので。


いつも シャッターを閉めて 作業している この暗室に
今日 はじめて 街のひとつであってほしいと そう感じていた。






2013.01.12.

イルカ フィンスイミング 山の星

現在発売中の NUMBER 820号  http://number.bunshun.jp/articles/-/324790 

美女に会いたい Beautiful Athletes File 2013にて 
フィンスイマー 藤巻紗月さんのポートレートを撮影させていただきました。

「フィンスイミングのスピード感にはまり まるでイルカになった気分になれるんですよ」
と話す 15歳の藤巻沙月さん。
瑞々しくキラキラとしていて 水がとても似合っていた。

きれいな人から あふるるこの透明感って 一体どこからくるものなんだろう。 
うつくしい、 うつくしさ。




続く頁 箱根駅伝ファイル2013 小堀隆司さんの記事も素敵でした。


強風に翻弄された 今年のレース 
風に強かった日本体育大学 

山の神 から 山の星 へ 

 
山の星 
いい響きだな。




2013.01.10.

戸隠 3夜目

3日3晩の北の空とのにらめっこは 負けてしまった。

花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは という徒然草の言葉があるけれど。

星景写真には ほんの少しの雲が ほんの少しの霞が こんなにも大きく影響するものと 感じながら。



でも こうして 空の景色を観察しながら 方位を読みながら雪山を滑ったり 夜には北極星を目指すこころは
いとをかしかった。


また来よう。
ひとつの準備がまた揃った。



夜が明けたら 帰ろうと思う。

2013.01.07.

戸隠神社 一夜目。

赤道機とSWCとボードを車に積んで 雪の戸隠神社へ。
星を追いかける旅のスタート。

今夜は少しだけ この地を感じようと雪道を歩いてロケハン。
この なんてことのない星景を さりげなく写真にできたらいいのだけど。


天照大御神 ゆかりの地。
神話と伝説の舞台。

茅葺き屋根に積もった雪の下 
空気が深く 澄んでいる。


鳥巣佑有子

メモリアル