ヨガニドラ

カルマヨガが始まって 今日でちょうど一ヶ月。

数多く受けてきた ヨガクラスの中で最も特別で影響を受けているクラスが ナオミのヨガニドラ。

フランス系カナダ人のナオミは この島によく似合ったいでたちで 一目でナチュラリストだとわかる。
独特な存在感と雰囲気をかもしだしていて、自転車で颯爽と現れ、ウエーブのかかったドレッドのような髪をくるくるっと頭の上にまとめて にんまりとあぐらをかく。 
その姿は ソルトスプリング島のなんともチャーミングな ホトケサマ みたい。

クラスはいつの間にか ナオミの時間へ。

ナオミの独特なゆったりとしたリズムのもと 血の巡りを体の細部へと促す丁寧な動きが繰り返されると 次第に呼吸がゆったりと深く整えられ 体がリラックスした状態に誘われる。

その後 おのおの ブランケットやクッションを携え あおむけに寝た形になると

ナオミがギターをつまびきながら 詩のような言葉を 優しくうっとりする声でささやき始める。

これが 小鳥のさえずりのように心地よく すぐにみんなの深い呼吸が聞こえてくる。

ゆめうつつの時間はしばらく流れ うたたねのような ずっと眠ってしまっていたかのような時間は 小さく重たい鐘の音でもとに戻される。

最初は 状況がよくわかっていなくて(日本で経験していた ヨガとは なにもかもが全く違うスタイルだったので。)あまりのユルユルな空気にびっくりしたのと、ある種の催眠術にかかっているみたいな気がして ちょっとこわい感じもしたのだけど 
このクラスが終わった後の 頭がスッキリとし 視界がクリアにさえわたる爽快さはなんともいえず気持ちがいい。

その後 ヨガニドラに関する文献を探してみるも 未だこれといった本に出会っていない。

ヨガニドラ とは ヨガ的眠り という意味で
血の巡りを整えて 体をリラックスさせて 肉体は眠っていながら聴覚と視覚のみ目覚めている脳波の状態に誘い 潜在意識にキレイな気を送り込むヨガと説明されている。

先日 別の先生のクラスでヨガニドラを体験する機会があり それはそれでよかったのだけれど 
ナオミのヨガニドラが 特別に格別なのだと確信した。

彼女の美しい言葉と声 とろけるようなギターの音色 彼女自身のリズム が ソルトスプリングの柔らかい空気に合わさる時空間。

ナオミのヨガニドラを経験できることの 意味は大きい。

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