TVドラマ『希望ヶ丘の人びと』
ポスタービジュアルを撮影させていただきました。
海小屋は外がとても近く
夜に目を覚ましたりしたら
時計をみるより先にドアをあけてみる
と すぐに空が広がっていて 月や星の見え方や
暗闇 青闇 闇の景色に おおよその時間をなんとなく感じれる
今日も夜に目を覚まして
時計を観るより先にドアを開いてみると
六日目の月と 北斗七星 が キレイにみえ
時計は深夜2時
ちょっと眠かったけど 今かなと思って 思い立って
現像&ラッシュプリントしたての16mm フィルムを映写機にかけてみる
1ヶ月くらい前 夕日がとてもきれいだった日
波に乗ったあと 急いで走って追いかけ 撮影した時の
夕日に繰り返す波のフィルム
サーフィンの大会の前日の夕方の景色とか 気配とか
1秒間に24コマの 映写機のリズムに あの日の光と影が
海小屋の障子壁に映されていって
過去の時間が 外の闇に解き放たれていく
そして なんだろう
すごく こころがときめいていく
連日連夜の撮影がすぎ
ほっとして 日曜日の海小屋へ
到着早々
小屋の裏では モグラが 裏返しになって モグラの形して モグラの顔して
仰向けになって 死んでいた。
ひっくり返った もぐらの表情をみて
25年前にみた 中国のミイラ博物館での 仰向けに眠っていた
千年前のミイラの表情が重なった。
所狭しにずらっと並んだミイラ達
千年前や数百年前に生きていた 人たち ミイラ達
その股間には それぞれに小さな布が一枚かけられていて
数体のミイラの その小さな布は 風でめくれていて
露になってしまっていて
千年経った 人間は ほとんど土に還っているのだけど
生殖器だけは リアルにその形を残していて そこだけはかなり生々しかった。
男性も女性も どのミイラも 生殖器は生前のままに
いつまでも わりとそのままに残るのだという。
当時 社会国家主義だった中国の博物館では だれもそれを思いやるひとはいないらしく
そのまま 放置されたままで 一般公開されていて
千年前に生きていた ミイラの人を気の毒に思った。
千年経っても きっとこのミイラの人は きっとはずかしいのでは?
とおもいやったけど 真相は 深層は 如何に?
近くで遊んでいた 子供達が もぐちゃんのお墓を作ろう!というので
一緒に穴をほって モグラを土に埋めて モグラを葬った。
子供ごころか たまたまか ひっくり返ったモグちゃんを 正体に返して土に埋めてあげていた。
葬るって言う言葉を調べたら
土に埋めるという意味と 表に表れないようにするという意味があるよう。
葬ることの意味とかを なんとなく考えたりしつつ 海に入り
やっぱり 全ての答えは ここにあるのだなと確信しつつ
そんな風に 海を愉しんだ 日曜日の海小屋でした。
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